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胃腸疾患

※当院では胃腸専門医・指導医​、大腸肛門専門医・指導医​が診察致します。

食道や胃、腸などの消化管には、さまざまな不快な症状が起こることがあります。

胃の痛み、胸の痛み、胸やけ、呑酸(どんさん)、げっぷ、のどのつかえ、のどの違和感、胃のもたれ、膨満感、食欲不振、おう吐、腹痛、便秘、下痢、下血など、実にさまざまです。

このような症状は、消化器の異常が原因で起こることもあれば、それ以外の臓器の異常が原因となって起こることもあります。

とくに上腹部には、胃、十二指腸、胆のう、すい臓、肝臓など、さまざまな臓器が集まっていて、痛みの出る場所と、病気を起こしている臓器には深い関係があります。

症状だけから、原因となる病気を正確に突き止めることはできません。病気の見当をつけるためには、痛みのある場所やその程度、症状の出かたなどがとても大切な情報になります。

代表的良性疾患

​◎逆流性食道炎

 逆流性食道炎は、強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、そこにとどまるために、食道が炎症を起こし、びらん(粘膜がただれること)や潰瘍(粘膜や組織の一部がなくなること)を生じる病気です。このため胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じます。食事の内容、肥満、加齢、姿勢なども影響すると言われています。

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◎胃十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の壁(粘膜)は、強い酸性の胃酸や消化酵素を含む胃液によって傷つかないようにするための仕組みを持っています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、この仕組みが崩れて粘膜が傷つき、そこが胃液の攻撃にさらされることで、深い傷がつく病気です。これにより、食後あるいは空腹な時の上腹部の痛み、胸やけ、胃部の不快感などの症状を感じたり、病気の程度が悪くなると、その部分から出血して吐血や下血(便に血液がまじること)、穿孔(胃・十二指腸に穴があくこと)などの重い症状が起こります。

最近では、原因がピロリ菌(Helicobacter pylori:Hp)感染によるHp潰瘍と、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の服薬が原因となるNSAIDs潰瘍が注目されています。Hp潰瘍は40歳から50歳で発症しやすく、高齢になると胃酸分泌が低下することから罹患しにくくなります。一方、NSAIDs潰瘍は消炎鎮痛作用を持つ薬剤によるものですので、腰や膝に痛みを抱え、NSAIDsを服用している高齢者の方に多くみられます。脳梗塞・心筋梗塞・狭心症などの心血管疾患の予防として処方されることの多い低用量アスピリンが胃潰瘍などの粘膜傷害を引き起こすこともよく知られています。

◎機能性ディスペプシア

胃の痛みや胃もたれなどのつらい症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても異常がみつからない病気です。

  主な症状は「つらいと感じる食後のもたれ感」「食事開始後すぐに食べ物で胃が一杯になるように感じて、それ以上食べられなくなる感じ」「みぞおちの痛み」「みぞおちの焼ける感じ」の4つです。
日本人の4人に1人は機能性ディスペプシアを持っているという調査結果もあり、決して珍しい病気ではなく、誰もが罹患する可能性のある病気です。この病気の概念は、近年になって新しく確立したものです。それまでは、機能性ディスペプシアの患者さんの多くは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていました。過食・早食い・喫煙・過度のアルコールなど生活習慣を改めることによって、症状が良くなることも少なくありません。機能性ディスペプシアに影響するような生活習慣はできるだけ避けるような指導が行われます。ピロリ菌に感染している患者さんに除菌療法を行うと、症状が改善するという報告もあります。患者さんの症状原因に応じて、医師がさまざま薬の中から適切な薬を処方します。正にさじ加減が大事な疾患です。

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◎過敏性腸症候群(IBS)

腹痛や腹部不快感をともなう下痢や便秘などの便通異常が慢性的にくり返される疾患のことです。IBSは現代社会に急増している病気のひとつであり、いつ誰がかかっても決して不思議ではありません。腸と脳は神経によってつながっていて、脳が不安やストレス(必ずしも自覚できるとは限りません)を感じると、その信号が腸に伝わって腸の運動に影響を与えることがわかっています。適切な食事療法・運動療法も効果がありますが、症状が改善しない場合は、薬物療法が用いられます。

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◎炎症性腸疾患(IBD)

私たちの体には免疫系という防御システムが備わっており、ウイルスや細菌などの異物を体内から追い出そうと活動します。このときに腫れや痛み、発熱などの反応が起こります。この反応のことを「炎症」と呼んでいます。炎症は体にとって不可欠なものですが、過剰に起こると体を傷つけることになります。炎症が大腸に起こる病気を「炎症性腸疾患」といいます。代表的なものに潰瘍性大腸炎・クローン病があります。下痢や血便が認められ、腹痛を伴うこともあります。重症になると発熱、体重減少、貧血などの全身の症状が起こります。

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